電車好きの息子
この時は2歳1か月。近所のお祭りにて。
グルグルぷかぷかと水上を回転するトーマスに魅せられた息子と、財布を開くかどうしようかと迷う私。
1回600円。んー、高い。高いぞ。唐揚げが2カップも買えるではないか。
屋台のお兄さんから「釣れなくてももらえるよ~」と言われたポイントは大きかったけれど、釣れなくてもこのお祭りの雰囲気の中、大好きなトーマスを獲得するぞという息子の情熱と体験を600円で買ってみようと思えた。
息子に600円を渡してこれをするためにお金がいるんだよと教えてから、お兄さんにお金を払い釣り竿をもらった。
こんなにクルクル動いてる輪っかに、2歳になったばかりの子が竿の針を掛けられる訳がないとハナから無理だと決めつけていた私は、自分がバカヤロウだと思い知らされた。
息子はものすごく集中して、一生懸命だった。無理だと思っていたものの、その一生懸命さに私も頑張れ頑張れーと応援はしていた。いくつもトーマスは過ぎ去って行き、何個目かのトーマスの輪っかに針が掛かった瞬間の息子は真顔。手でキャッチしても真顔。最後の最後まで集中していた。
いいものを見せてもらったぜ。そして出来ないと決めつけててごめんよ。
2歳2か月になった息子は、現在トーマスのキャラクターを15体くらい言えるようになっていた。
電車に興味を持ち始めてから、公園やスーパーの帰りに最寄りの駅で電車を見に行くようになった。
今までは私が改札の駅員さんに声をかけて中に入れさせてもらってたのが、最近では一人で走って改札まで行き「電車みせてください」と何とか聞き取れるかな?くらいまで言えるようになってきて、しみじみと成長を感じ嬉しく思う。
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